今回は、ミニマムな思考方法が仕事の成果に繋がることについて、解説します。
仕事を進めていくうえで、文章を書いて相手に伝える、作業タスクを管理するなど
情報を整理する場面は多いと思います。
そういった場面で、ミニマムな思考方法が役立ちます。
プログラマーの仕事でミニマム思考を役立てる
私は普段、プログラマーの職業をしており、毎日、システムの不具合修正や仕様変更に
伴う修正などを担当しています。
プログラマーは、ミニマムな思考方法が有効に活かせる職業です。
プログラムを作成するときには、ソースコードというコンピューターにどんな動作
をさせたいか処理内容を記述するテキストファイルがあります。
→コンピューターにやりたいことを伝える文章です。
ソースコードを書く際は、シンプルかつ簡潔な内容にすることが求められます。
例えば、文章を書くときに、短い内容で相手に伝われば良いと思いませんか?
ダラダラと長い文章は、読む側にとって負担が掛かり、重要なポイントが
見えづらくなります。
ソースコードも、自分以外のプログラマーが読むことがあるため、
相手に伝わる内容でなくてはなりません。
そこでミニマム思考が身に付いていれば、文章を書くときに、
必要な情報をいかに簡潔に表現するか、という考えが浮かびます。
ミニマム思考とは、不要なモノを削ぎ落として、必要な部分のみを残す考え方です。
日頃から、ミニマム思考を徹底して続けていけば、文章を書く力を磨くことに繋がります。
他の人が書いたソースコードを見ていると、膨大な文章量の中で、似たような内容の処理を
複数の箇所に記述していることが多くあります。(悪い事例)
本来、同じ処理を色んな箇所で使いたい場合は、共通で1つの処理を参照することが
望ましいです。
日常生活のモノで例えるなら、同じ傘を2本も3本も持っているイメージです。
本来の役割は同じなのに、自宅用、外出用、来客用…など不要に複数持つようなものです。
ミニマム思考では、必要なモノがモレなく揃い、同じ役割のモノをダブりなくする
ことが重要です。
ミニマムにタスク管理する
続いてご紹介するのは、ミニマム思考を作業タスクに活用する場面です。
皆さんは普段、仕事で複数のタスクを同時並行でこなすことはありませんか?
タスクの数が増えると、その分、タスク消化のスピードは遅くなります。
そして、抱えるタスクがどんどん増えていき、最終的にスケジュール遅れが発生するような
悪循環に陥ちがちです。
そういった場面では、ミニマム思考で手持ちタスクを最小化することがおススメです。
もし仮に、複数タスク抱えるようになった場合は、タスクAは午前中、タスクBは午後、
タスクCは定時後…という風に時間で区切ることで、各タスクに集中して取り組めます。
同時並行(マルチタスク)は、一見すると効率良いように思えますが、
脳のリソースを膨大に消費して、生産効率が悪くなります。
例えば、タスクAに着手して、途中からタスクBも着手、またタスクAに戻る…と
同時並行すると、その都度、どこまでタスクを進めたか、思い出すところから始まります。
その際に、脳のリソースを費やします。
そしてまた、タスクを中途半端な状態で、別のタスクに着手するという状態に陥ります。
そのうち、未完了のタスクが積み重なっていき、仕事のスピードや質は落ちていきます。
タスクが終わっていない、手持ちタスクを多く抱えているという状態は、
ゴールが見えない道を走っているようで、精神的に不安になり、余裕がなくなります。
もし人から急に仕事を頼まれた時は、タスクの優先順位を付けて、
いつ頃~いつまでにやるか、時間を決めておくと良いでしょう。
理想は、手持ちタスクは最小限の1つのみに絞り、1点に集中して手早く終わらせる。
そして、次のタスクを引き受けるという循環を作ることです。
そうすれば、作業スケジュールも立てやすくて、仕事の成果へと繋がります。
今回の記事では、ミニマム思考と仕事を関連付けてご紹介しました。
ミニマム思考は日常生活だけでなく、仕事にも役立てることができます。
この記事を読んで頂いた方々には、是非とも、ミニマムな思考を仕事に活かして頂きたいと
思っています。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。